佑学社50年の物語ストーリー

佑学社50年の物語ストーリー

佑学社は1972年10月の設立以来50年、地域に根差した塾として多くの生徒たちを見守ってきました。

その50年で生まれた数多くのストーリーを50の物語で綴っていきます。

Vol.9 「堀田晃平さん」

堀田晃平さん(52歳)は今から25年前に講師として大阪教育で主に数学を担当。
約7年間、中学1年生のクラス担任も担当。
現在は、税理士として能登会計事務所で数多くの企業のコンサルタント業務をされています。

私は大学卒業後、税理士を目指して税理士試験の勉強をするかたわら、27歳から7年間もの長い間、大阪教育平野校で、中学生の数学、理科、小学生の算数などを指導させていただきました。当時教室長の古山先生や福嶋先生、長谷川先生をはじめ平野校の先生たちが、生徒や授業のことなどを事務所で熱く語り合っておられる様子をみながら、私自身もどんどん塾講師という仕事にのめりこんでいきました。

さらに3年目からは、中学1年のクラス担任もまかせてもらい、生徒指導だけでなく、懇談会や電話を通じて、保護者のみなさんともお話させていただく機会をもち、責任が大きくなる半面、仕事のやりがいはとても大きなものになっていきました。

もともと税理士志望で、簿記1級の資格を持っていた私は、塾講師のかたわら、専門学校で簿記講師もしていました。でも、徐々に「このまま中途半端に税理士勉強を続けていくよりも、塾ではたらく道を選ぼうか」と考えるようになっていました。ちょうどそんな頃、塾の忘年会の席で、当時の大橋塾長から、「一度じっくり話をしよう」と、声をかけていただきました。私はてっきり「塾にきて一緒に子供たちのために働かないか」と、塾の仕事に誘われるのではないかと期待していたのですが、予想とは全く逆で、「君は税理士にならんとあかん男や!」と、税理士の道を目指すよう背中を押していただきました。

コロナ以降行われなくなりましたが、大阪教育の名物イベント、「合格祈願もちつき大会」が大好きで、平野校を卒業してからも、毎年冬期講習の年末最終日にはもちつきのお手伝いに来させていただいていました。

その後、税理士試験にも無事合格し、塾講師をやめて数年の会計事務所勤務のあと独立して自分の事務所を持つことができました。塾講師として多くの生徒や保護者のみなさんと出会った経験が今の仕事にも生きています。そして、何といっても大橋塾長から強く背中を押してもらったことが私の人生の転機になりました。

今もときどき大阪教育平野校にお邪魔するのですが、当時と変わらず熱い思いを持った先生たちが、生徒指導に取り組んでおられる姿を見て、25年たった今も、昔とかわらず「生徒一人一人に真摯に向き合う」塾として、地域に貢献されている姿に安堵するとともに、講師として生徒指導に取り組んでいた若かりし頃の自分を思い出し、改めて今目の前の仕事をがんばるエネルギーをいただいています。ますます多くの生徒たちがこの大阪教育平野校で学び、大きく成長されることを期待しています。

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